Tsudoh店主タッキーの自伝コラム
第3回【演劇部とオーディオショップ】
中学に入って最初に入った部活動はバスケットボールでした。
小学校より仲の良かった友達が入ったので一緒に入ったという感じです。
ある日、演劇部の同級生から「演劇コンクールあるので音響手伝って」とお願いされました。
当時から私の自作マニアと機械に強いということは知れ渡っていました。
演劇部では音響効果、大道具、小道具製作など裏方の仕事が結構ありました。
【写真】卒業アルバムより。Tsudoh店主は後ろの右から2番目。
コンクールがあったのは尾山町にある文教会館でした。
音響係はステージ横にあるカセットデッキとミキサーで音出しをします。
メインのミキサー室ではなく折り畳みテーブルに設置された簡易的なものです。
コンクールはリハもなくいきなり本番なので、その場ですぐにそれらの機器の使い方を把握しなくてはいけないので機械に弱い子だと大変だったかもしれません。
ただ音を出せば良いというものではなくフェードイン、フェードアウトのタイミングや適切な音量など音響係は結構重要なパートでした。(演劇はマイク無しの生声なので音量の加減が難しい)
その演劇コンクールで入賞。
そして私もそのまま演劇部に移籍して音響や小物製作など裏方で活躍しました。
【写真】正確には石川県文教会館という県の施設です。当時のまま現在も存在しています。
当時、夢中になっていたのはオーディオです。
買えないくせにオーディオショップに行くのが好きでした。
カタログはタダで貰えるし。
当時はオーディオ専門ショップがたくさんありました。
彦三町、パチンコ福寿の横に「プレイバック」というオーディオショップがありました。(店名はちょっと違うかも、、、後にC&Cになった記憶もある。現在はセブンイレブン袋町店の駐車場)
【写真】セブンイレブンの場所は以前は福寿というパチンコ屋さんでした。その横の駐車場の場所がプレイバックというオーディオショップでした。ちなみにその裏の郵便局の横にはミリオンというパチンコ屋とサウナがありました。今は駐車場ですが昔はなかなかのレジャースポットだったようです。
高岡町には「中部無線」、
ここは高級ショップで中学生なんかが入れる場所ではありませんでした。
竪町の山蓄。
一階がクラシック、ジャズのレコード売り場で2階がオーディオフロアでした。
【写真】昔、山蓄だったビルはまだ現存しています。アパレル系のお店2店入っているようです。
中村町のサンテラスユニー(現アピタ金沢)
家電売り場の一角でしたが沢山のスピーカーが並んでいて試聴できるエリアがありました。
有松C&C。
ここはちょっと高級な専門店で中学生にはちょっと入りにくかった記憶があります(笑
【写真】Googleストリートビューより。昔C&Cだったところはステーキ宮になっています。こうやってみるとオーディオ専門店としてはかなり大きめだったことが分かります。
寺地の三共(後のジョーシン)
ここは総合家電ショップでしたが本格的なオーディオも沢山ありました。中学生でも入りやすい(笑
有松C&Cは大人になってから行ってみたら半分くらいパソコンショップになっていて「なんじゃこりゃ?」って思いましたが聞いたら経営難になってヤマダ電機傘下になったとのことでした。
彦三から自転車こいでカタログ集めに寺地まで行っていたと思うとなんともイジらしいですね(笑
近所にレコード屋も結構ありました。
横安江町のキバヤシ、武蔵ビル1階のヤマチク(以前はVANVAN)、名鉄丸越の中のヤマチク、尾張町の山田レコード店、レコードジャングル。
今残っているのはジャングルだけです。(山田レコードは山田時計店として存在してます)
【写真】当時はこの場所から50mくらい離れたところにある1軒家だった。中学の頃は1度行ったきりです。やはり金がないのでそうそう中古レコードも買えません。あと雰囲気も苦手でした。今は大好きですけど。
家にある一番古い「無線と実験 1984年9月号」私は13歳で中学1年くらいの時に読んでいた本です。生意気過ぎますね(笑
読者のオーディオルーム紹介が毎号あって好きでした。この頃は大人になればみんなこんな部屋が持てると思っていました。50歳になった今でも無理です(笑 まあ、だいたい医者とか建築家とか金持ちが自薦してるわけです。
無線と実験という名前ですが実際はハード寄りのオーディオ誌です。アンプの製作記事が多いです。
単に新製品の紹介だけではなく分解した内部や回路構成など徹底的に解説しています。当時はあまり良く理解できなかったけど基礎的なことはここで学べました。
ライブハウスの機材紹介。当時、全く興味なかったページですが今見ると面白い。BOSE802メインモニターのようですがJBL4312も4台あります。
今、ウチの店にそのJBL4312があります。
次回予告、中学編「オーディオからコンピューターへ」