プリント基板の作り方

確実、簡単に制作したい場合や小ロット制作にとても便利なプリント基板の制作方法をご紹介します。 難しそうですがやってみると案外とカンタンです。


【フィルム作成】

まずマスクフィルムを作成します。

CADで作成したりネットにあるパターンを印刷して作成します。

サンハヤトのインクジェットフィルムが最適です。

インクジェットフィルム3枚入り

マスクフィルム作成サービス


サンハヤトのクイックポジ感光基板です。

E41K 1.0tx100x100mm

E42K 1.0tx100x200mm
E43K 1.0tx100x150mm
E44K 1.0tx150x200mm

従来品に比べ露光時間が大幅に短縮しました。


必要なサイズにカットしてください。Pカッターで切ると良いでしょう。

【注意事項】
袋から出したらあまり明るくない場所で手早く作業しましょう。

【露光・焼き付け】

マスクフィルムと感光基板をPKクランプを使って密着させます。ここはとても重要な工程です。

ガラスの板などで挟んでもいいのですが万が一、少しでもフィルムがずれると失敗してしまいます。

【関連商品】

PKクランプ

ライトボックスで露光です。

クイックポジ感光基板の場合、約90秒と非常に早い露光時間です。

基板の製造年月によって露光時間は微調整する必要があります。


【注意事項】
露光時間は多少シビアな感じです。出来るだけ規定どおり行いましょう。


【関連商品】

ライトボックス「ちびライト」

ライトボックスは自作しても良いでしょう。

ケミカルランプと照明器具を箱に収めるだけです。ホームセンターでほとんどの材料は揃います。

露光が終わった状態です。基板には凄く薄くパターンが現れていますがほとんどわからないくらいです。

以前のポジ感光基板から比べるとほとんど露光されていないような感じです。(実際は露光されています)


現像液をつくりましょう。約40度くらいの温度がベストです。夏場は常温でも大丈夫です。

【注意点】
できるだけ濃度は規定どおりにしましょう。顆粒の現像剤を確実に溶かします。顆粒が残っていると現像に失敗します。



【関連商品】

バット
感光基板用現像剤DP-10/10g
感光基板用現像剤DP-50/50g



基板を現像液に漬けます。軽く容器を揺さぶって促進させます。パターンが浮き出てきました。



現像完了です。

以前のポジ感光基板に比べるとかなり薄いです。



【エッチング】

先ほどの現像液を別の容器にいれておきます。
エッチング液に基板を浸したら軽く揺さぶったりして促進させましょう。

【注意点】
作業する場所は出来ればホーロー製、磁器製のシンクで行ってください。ステンレスなど金属はエッチング液で表面が傷みます。衣服に付着すると取れません。


【関連商品】
エッチング液200ml 


エッチングが完了しました。


【注意点】
水洗いする前にキッチンペーパーなどで出来る限り、基板に付いたエッチング液をふき取りましょう。



エッチング液を元の容器に戻して保管します。


【注意点】
水洗いする前にキッチンペーパーなどで出来る限り、容器に付いたエッチング液をふき取りましょう。

エッチング液を絶対に排水、下水に流してはいけません。



穴あけ作業です。0.8〜1.0ミリの穴径が一般的です。

ハンドドリルなどでも穴を開けることが出来ますが刃が折れ安いので注意が必要です。


ミニドリルD-5B
ミニドリルスタンド
ドリル刃0.8mm
ドリル刃1.0mm


基板の外形カットです。

プラスチックカッターで切るのかもっとも手軽で簡単でしょう。
両面に切りスジをいれてパキンと折ります。



基板が完成しました。

フラックスを塗布すると表面の酸化を防げます。


ハンダフラックスH10-F

PラックスFZ-135


基板1枚だけの場合、焼付けの工程から完成まで約1時間くらいで出来ます。










Copyright(c) takky engineering co,.ltd. All Rights Reserved.